今月ベーシックコースで制作しているロボットは「ロボフィッシュ」。
ラチット機構について学びます。ラチットとは動作方向を一方に制限するた
めに用いられる機構です。
組み立てでは、可動部分の尾のところで慎重さが必要で難しく感じますが
今回の組み立てで間違いやすいのは左右のタイヤの取り付け位置です。体本
体の側面に取り付けるわけですがテキストでは組み立て時、側面部のビーム
14×3を2セット、それぞれ上下逆に並べているところを見逃しタイヤを取り
つけ、結果左右対称にならない、となることがあります。
ラチット機構の学習が主ですが、物体の移動方向と運動方向の関係をよく
観察し、ラチット機構の体側面のひれ部品のあるなしでどのような動きの違
いがあるかを明確にしたうえで移動の仕組みを学習してもらいます。
基本形完成後は付属の用紙半面に魚の絵を描き、もう片面に自分が組み立て
たロボフィッシュを観察しながらその絵を描きます。両面完成後にそれぞれ
を比較し体の形状の違いに気づいてもらい、本物の魚の体は流線型になって
おり、抵抗の大きい水中での動きを楽にしていることを学び、自身の手のひ
らを水中で動かすとき、どのようにすれば動かしやすいかなどを考えながら
実証します。
言葉から学びに入るのではなく、実際にロボットを手に取り、タイヤを回
し、一方向にしか回らないことを試しながら、手の感覚も使い、実感しなが
ら学びます。