今月のベーシックコースで制作しているロボットは「親子マーチ」。この
ロボットは監修の高橋智隆先生にお会いした際に一番のお気に入りと伺いま
した。2体の親子ロボットの距離が伸びたり縮んだりしながら前に進むロボ
ットです。クランクの動きや、ラチェットの働きについて学びます。
回転運動から直線運動を生み出し、タイヤを一方向だけに動くようにする
ラチェット機構を利用したものです。基本形を完成させた後、ラチェット/
フリーホイルの仕組みを取り付け、タイヤを進行方向のみに回転させるわけ
ですが、輪ゴムのサイズによりラチェットのピニオンギアを強く付けすぎて
タイヤが全く回転しなくなったり、また緩すぎてタイヤを押さえることがで
きず前に進まなくなったりなど、調整に時間がかかることもあります。
物を移動させるにはたくさんの仕組みがあり、出力の方向を変え、いろい
ろな動きを再現できる可能性があることに気付けるといいなと思います。