今月ミドルコースで制作しているロボットは「ヤジロボベエ」。基本
はロープウエイ、応用でサーカスの綱渡りロボットです。
1回目はロープウエイ型ロボットを組み立てて、教室内に張った紐に
ぶら下げ、安定した動きを確認しました。教室に張った紐をクモの巣に
みたてて、ロープウエイ型ロボに足をつけてクモに改造する子もいたそ
うです。
2回目はヤジロベエ型ロボットを組み立て、今度は紐の上に置き、綱
渡りをさせました。バランスが取れていることはわかっているのですが
自分の作ったロボットが紐から外れて転落するのではと、ヒヤヒヤ、ド
キドキする様子が見られました。
なぜ、ロープウエイ型は安心して見ていられるのに、ヤジロベエ型は
ヒヤヒヤするのか。この二つのロボットを作る過程で重心と支点の関係
を学びます。
ロボットの重心を支えるロッドの長さをかえて、おもりの位置の変化
によってどのような影響があるかを実際にみたり、バランスの微調整と
いう根気のいる作業に集中して取り組みました。そうして原理から言え
ば、十分な重さのおもりと支点との位置関係が正しければ、ヒヤヒヤ、
ドキドキする必要はないとわかってもらえるのではと思います。
ただ、頭ではわかっていても、ちょっとでもふらつくとつい手が出て
「ヤジロボベエ」の落下に備えるという風になってしまうのですが、落
ちそうになり悲鳴に近い声がでたり、落ちなかったときのホッとした表
情など、ロボットが綱渡りするのをハラハラしながら見守る子ども達の
いろいろな表情がいつもよりたくさん見られました。